月曜の午後枠は、毎週この時間に来てくださるレギュラーの4人組。70代から90代まで、人生の大先輩ばかりの卓でした!
こんにちは。講師のAISHIROです。
東林間駅から歩いて1分、相模原市南区の健康麻雀カルチャースクール「ぞうさん健康麻雀教室」から、今日のレッスンのようすをお届けします。
僕はこの月曜午後の時間が、毎週ひそかに楽しみでして。
というのも、この卓、教えているはずの僕のほうが、いつも何かを教わって帰ることになるからなんです。
今日はアガリが出るわ出るわの一日でした。順番にご紹介させてください。
今日のテーマは、ちょっと豪華な4つの役

今日の講義は役の続きで、ホンイツ、チンイツ、チャンタ、ジュンチャンの4つをやりました。
またしても呪文みたいな並びですみません(笑)。
ざっくり言うと、こんな役たちです。

ホンイツは、1種類の数牌と字牌だけでそろえる役。チンイツは、字牌も入れず1種類だけでそろえる、ホンイツの上位版。チャンタは、すべての組に1・9・字牌のどれかを混ぜる役。ジュンチャンは、字牌を使わずに1・9を混ぜる、チャンタの上位版です。
手牌が一色に染まったり、端っこの牌だらけになったり。完成すると見た目がとても華やかな役たちなので、教えていて楽しい単元でもあります。
皆様も「まあ、きれいねえ」と、完成形の写真をしげしげ眺めていらっしゃいました。役を「きれい」と感じられるのは、良い覚え方の入口だと思います。
講義のあとは、いつものOGT(オンザゲームトレーニング)。
牌をぜんぶ見せながら実際に打って、一枚ごとに考え方を確かめる練習です。
今日はここで、ドラマが連発しました。
僕の出番がない、という嬉しい悩み

まずは、90代の生徒さんのお話から。
この方は15年ほど前に麻雀をされていた時期があり、皆様の中では知識の貯金がある方です。
それにしても、今日のOGTには唸りました。僕が「この牌を切るといいですよ」とお伝えしようと息を吸ったときには——もう切ってるんです。正しい牌が。僕の出番、ないんです(笑)。
しかもその手つきに、迷いがない。15年というブランクを感じさせない打ち回しで、「流石です」と何度言ったか分かりません。
前川先生がブランクのある方向けの記事で「麻雀は自転車と同じ。手が覚えている」と書いていましたが、今日それを目の前で見せていただいた気がします。一度身についたものは、歳月を越えて、ちゃんとその人の中に残っている。
そして僕が何より素敵だなと思うのは、この方が毎週月曜のこの時間を、ご自分の予定として大切に通ってくださっていることです。
長く生きてこられた方が、いまも新しい役を学び、卓を囲み続けている。
その姿の前では、教える・教わるという関係を越えて、ただただ頭が下がります。こちらこそ、毎週ありがとうございますという気持ちです。
「早速実践」で覚える方
70代の生徒さんも、以前少し麻雀のご経験がある方です。
この方の面白いところは、覚え方が「早速実践」型なこと。役をひとつずつ覚えている最中なんですが、ただ暗記するのではなく、覚えた役の中で点数が高いものや、複合させて最終的に高くなる形を、実際の手作りで狙っていくんです。
習った知識を、その日のうちに使ってみる。使ってみるから、忘れない。理屈では分かっていても、なかなかできることじゃありません。僕自身、資格の勉強なんかで「読んだだけで分かった気」になって痛い目を見てきた人間なので(笑)、この学び方には素直に感服します。
そして今日のOGT。なんとメンゼン(鳴かずに自分だけでそろえる形)で、チンイツとイーペーコーの聴牌まで漕ぎつけました。
今日習ったばかりのチンイツですよ?

あがりには届きませんでしたが、欲しい牌をぐいぐい引き寄せる力強さがありました。悔しそうな表情も、ちらっと見えました。その悔しさこそ、次のあがりの燃料です。この引きにテクニックが乗る日が、いまから楽しみです。
習った直後の役で、聴牌しちゃう方
お三方目、80代の生徒さんは、まったくの初心者からスタートされた方です。
今日、リャンペーコーを勉強しました。同じ並びを2組、それを2セット。慣れた打ち手でもなかなかお目にかかれない、難しい役です。
その直後のOGTで、この方、サポートを受けながらとはいえ、そのリャンペーコーとピンフで聴牌したんです。
習ったそばから、その役で聴牌。教科書のインクも乾いてないのに(笑)。
さらに次の局では、ピンフ・タンヤオ・三色同順の聴牌。三色同順にはなりませんでしたが・・
見事にあがりました!

あがれたり、あがれなかったりは、麻雀ですから当たり前にあります。でもこの方、欲しいと思ったところをスッと引いてくる強さが本当に見事で。あの引きは、正直、僕にも分けてほしいです(笑)
ゼロから始めて、ここまで来られた。その歩みを毎週隣で見てきた身としては、聴牌の声を聞くたび、胸の中で小さくガッツポーズをしています。ここにあがりきるテクニックが備わったら、本当に良い打ち手になられると思います。
「私には多すぎるから、簡単なところから」
そして今日、僕がいちばん唸ったのが、もうお一方の80代の生徒さんです。
この方も初心者からのスタートで、ここまでに12種類の役を勉強してきました。今日、その方がおっしゃったんです。
「私には多すぎるから、まずは簡単なところから」
そして、基本の4役——メンゼンツモ、タンヤオ、ピンフ、役牌のコーツ——に絞って目指す、と宣言されました。
その直後の1局。
見事に、ツモ・ピンフであがり!
宣言どおりです。かっこよすぎませんか。
僕はこの一連の流れに、学びの年輪のようなものを感じました。12種類を前にして、焦らない。自分の器を正直に見つめて、「まずはここから」と自分で決める。長い人生でいくつもの物事を身につけてこられた方だからこその、地に足のついた選び方だと思うんです。若い僕なんて、ついあれもこれもと欲張って空回りするのに。
自分に合った覚え方を、自分で分かっている。あのあがりは、引きの強さ以上に、その賢さが呼び込んだあがりでした。
しかもこの方、そのあとの局では、サポートを受けながら5巡目でピンフ・三色同順のあがり! 5巡目というのは、慣れた打ち手でもめったにない、序盤も序盤の超スピードあがりです。卓がどよめき、ご本人がいちばんびっくりされていました。
あの「あら、まあ」というお顔、忘れられません(笑)。
教えているようで、教わっている

一日をふり返って、まず言わせてください。今日の卓、全体的に引きが強すぎました(笑)
欲しい牌がスッと来る場面が何度もあって、見ているこっちが「ええっ」と声を上げていました。
でも、本当にすごいのは引きじゃないんです。
4人とも、覚え方も考え方も、見事にそれぞれです。歳月を越えて手が覚えている方。習ったことをその日に試す方。難しい役に真正面から挑む方。あえて絞る勇気を持つ方。
共通しているのは、勉強したことを覚えよう、実践しようと、楽しみながらがんばっていらっしゃること。そして、それが成果として実った瞬間、ぱっと花が咲くように笑顔になられること。
あの笑顔を見た瞬間、本人以上にこちらが嬉しくなって、気づいたら僕のほうが笑ってるんです。毎週月曜の午後は、僕にとって、教える時間であると同時に、学び方そのものを人生の先輩方から教わる時間でもあります。今日も、ありがとうございました。
何歳からでも、麻雀は始められます
最後に、この記事を読んでくださっている方へ。
今日の卓を見ていて、あらためて思いました。麻雀は、年齢を条件にしない趣味です。始めるのに遅いということがありませんし、続けるのに体力も要りません。座って、考えて、笑って。それだけで成立します。
まったくの初心者から始めた方が、習ったばかりの役で聴牌し、あがっています。何十年も前の経験が、いまも手の中に生きている方がいます。毎週の卓を、生活の楽しみとして大切にしてくださっている方々がいます。
「いまさら」と思っている方にこそ、この月曜午後の卓の空気を、少しでもお届けできていたら嬉しいです。
当教室は、東林間駅から徒歩1分の初心者専門・健康麻雀カルチャースクールです。相模原市内はもちろん、町田や相模大野、中央林間あたりからも通っていただけます。賭けない・飲まない・吸わない健康麻雀を、牌の積み方から一つずつ。見学は無料、体験レッスンは500円です。
覚える速さにも、覚え方にも、個人差があります。12種類が多ければ、4つに絞ればいい。今日の生徒さんが、それを教えてくださいました。
急がず、比べず、ご自分のペースで。
ぞうさんは、ゆっくりでも大丈夫。
初めての方の当日の流れは体験・見学の流れをまとめた記事で、ブランクがある方には昔少しだけ麻雀をやっていた方向けの記事もご用意しています。
それでは、また教室でお会いしましょう。AISHIROでした🐘